gamuaji メモ

記録…

新年

2024年を迎えた。

自分の学生生活が、もう少しで終わりを告げようとしている。

社会で存在するために、自分というよりどころを確固たるものにするための最後の1年になるだろう。

心のうちにある理想の自分と、現実における自分との乖離は未だ強く感じる。

現実の自分を受容できるようになるか、それとも理想に少しでも近づけるようになるのか、今の自分にはわからない。

勉強に追われるだけの一年間にはしたくないと今、思う。

来年の国試は人生の通過点でしかないんだよ、自分、って窮迫した自分に語りかけられるような、俯瞰した視野を持って行きたい。

 

紹介文

自分は、読書する本を選ぶ時、紹介文をしっかり見る。

時たま、その短い文章に心惹かれることがある。

今読んでいる、岩波文庫モーパッサンの口髭•宝石もそうだ。

『作者の人間をよく見る、よく澄んだ、それゆえに皮肉な、またそれ故に温かな目…』となっている。

人間の深奥を見通せる目を持つ人は、その人が見る世界を、どんなふうに言葉で表現するのだろうか、と興味を惹かれた。

今は実習の合間に読んでいる途中である。

外来見学に飽きた時、考える。

この患者さんの深奥は自分に見えるだろうか、と

読書に思うこと

自分は、小学校時代に小説を沢山読んでいたと思う。

特に記憶に残る読書体験は、重松清の「きみの友だち」だ。主人公(と思ってる)ぶんちゃんのお姉さんを中心に描かれた作品だが、一人一人、冴えてる子も、冴えてない子にも焦点が当てられていた。

当時の自分には、誰にでも小説になるくらいの背景があるということが、すごく嬉しかった。

出会った契機は、SAPIXの問題で「ねじれの位置」が出て気になったからかな……そう思うと中学受験も悪くない、と思う。

他にも、宮本輝の「彗星物語」も好きだった。

 

中学・高校時代は、部活・勉強で本読む時間を取れない中、ライトノベルを手当り次第読んでいた。

ライトノベルはアホになる」と母に言われたものだ。何度も捨てられては買うの繰り返しだった。

なんで、そんなにライトノベルに惹かれていたのか、思い出せない笑

ただ、あの時は日々を部活・勉強で追われ、同じことを繰り返し生きていた。そんな閉塞的な毎日で、将来への不安感に苛まれ始めていた自分には、日常生活の解像度を上げてくれているように感じた。「まぁ、今の自分が部活に邁進してるのって、自分は苦しいと思ってるけど、周りから見たら幸せな生活って見えるんだな…」みたいな感じ(・・?)かな

その証拠に、受験勉強が始まり、将来像がくっきり目に浮かぶようになると、読みたいとは思わなかった。

 

そして今、大学生活では、自由な時間がたっぷり与えられている。

大学2年くらいから、お堅い(と思っていた笑)本にハマり始めた。…

 

ここまで書いて、疲れてしまった…

大学以降はまた今度書こうと思う。

土•日

最近、土日に予定が入ることが多かった。1日フリーの日は久しぶりであった。

誰かと会話することもなく、少し本読んで、テレビ見て、勉強して、という1日を過ごしていた。

心の疲労が大分減じた気がする。完全に自分のペースで生きて行くのは、実習・バイトのある平日では難しく、今日みたいなフリーの土日でなくてはならない。

自分を見つめ直そうとした訳でもなく、ただただ自分の歩くペースを確認するように1日を過ごすことがこんなにも自分をホッとさせるとは……

 

今日はブレンターノのゴッケル物語を読んでいた。

ガッケライアは何度も何度も騙されてしまい、家族を大変な目に合わせてしまっていた。

ただその純真さに自分は惹かれていたと思う。

最後成長したシーンが描かれていたが、その純真さを保ったまま、冷静で誠実な優しさに溢れた女性と描かれていた。

現実はそこまで理想的ではないと思うものの、家族に迷惑をかけた自分がいつか彼女のように…なれればいいなと感じた。

 

変化

学年が一つ上がった。

今年度はこんな一年にしていきたい‼︎ みたいな気概はないけれど、一つ一つの小さな幸せを味わって生きていたい。

あと2年で社会に出ていかなくてはならないのだから、今だからできる事に邁進したいなとも思う。

国試にも準備していかないとな…

 

有島武郎一房の葡萄

小さい頃の自分の夢が小学校の先生だったことを思い出した。

ちなみに、絵の具を盗んで、主人公が大好きな先生のところに連れて行かれたシーン、昔の自分とリンクした。

先生は状況を把握した後、主人公だけ部屋に残る様に指示をした。

(次の時間の授業に参加すれば、主人公の罪悪感ばかりが高まり、この先の心の健やかな成長の妨げとなるからであろうか)

その後、「あなたは自分のしたことが悪いと思っていますか」と(きっと厳しく、そして優しく言ったのでしょう)

こういった、相手の心の成長を大事にするからこそ出てくる諫めは、小学校の先生だからこそ出てくるのだろう。

利害に囚われず、相手のことを心から思ってできる仕事になりたいなと思っていた。今の自分は医療の道に進む予定であるが、その気持ちはどの道に進んでも忘れないぞと

 

2022年度 読んだ本

岩波文庫

 

赤 緑 青

上半期26 18 10 
下半期19 21
計45 39 10 94冊


イギリス 10
十二夜 マクベス 闇の奥 ハムレット 愛されたもの サキ傑作 ジキルとハイド 透明人間 オセロウ
嘘から出た誠
フランス13
いやいやながら医者にされ カルメン 生きている過去 とどめの一撃 ムッシューテスト ピエールパトラン先生 死霊の恋 シェリ セビーリャの理髪師
風車小屋だより ドンジュアン 少年少女 タルチュフ
アメリカ2
ペドロパラモ ビリーバッド

ロシア4
スペードの女王 わーにゃおじさん マクロプロスの処方箋 初恋
イタリア2
まっぷたつの子爵 美しい夏
ドイツ6
影をなくした男 ヴェニスに死す ユーディット
シッダルタ 愉しき放浪児 黄金の壺
ノルウェー2
人形の家 野鴨
中国1
歴史小品
オーストラリア1
ローソン短篇
ギリシャ3
アンティゴネオイディプス王 アガネムノーン

 

おまけ

岩波新書

やさしさの精神病理

リハビリテーション

 

文春新書

依存症

 

講談社現代新書

異常の構造

 

中公新書

対象喪失

 

みすず書店

精神疾患と心理学

 

講談社学術文庫

からだ こころ せいめい

 

計101冊

 

妥協したけど、よく頑張った〜